Texture Atlas blenderでの複数オブジェクトの同時UV展開に関して
複数オブジェクトの同一テクスチャへのUV展開について
UV展開をする場合には、基本的にオブジェクト一つに対して一枚にUV展開されます。
UV展開は、あくまで3D上での面を、2Dのテクスチャの位置に対応を付けているだけなので、テクスチャの位置をオブジェクト毎にずらすことで、一枚のテクスチャに対して複数のオブジェクトを割り当てることができるようになります。
オブジェクト事に繰り返しUV展開を行い、各々の展開されたオブジェクトの位置を重ならないように調整していけばできますが、非常に手間がかかります。
検索するとよく出てくるのが一つのオブジェクトにまとめたうえでUV展開するというものですが、その後の修正などを考えると異なるオブジェクトのまま展開したいということがあるのではないでしょうか?
こちらの作業を補助してくれるアドオン(blenderの拡張機能)がありそれがタイトルにもある Texture Atlasとなります。
導入方法
blender バージョン2.79 の場合は、最初から標準で搭載されているようです。
ですので、必要となるのはblenderでのプラグインの仕様の設定だけになります。
1.ファイル より ユーザ設定 を選択
2.開いたウィンドウ アドオン を選択
左上の検索ボックスよりTexture Atlas を検索します。
チェックを付けたうえで保存することで導入が完了します。
Texture Atlas 操作
まず各オブジェクトのシーム付けを終わっている段階として話を進めます。(個別のオブジェクト毎のUV展開が完了している)
作業の流れは以下のようになります。
1. 頂点グループの作成
2.頂点グループへのオブジェクトの登録
3.TextureAtlasの機能で一時的にオブジェクトを全統合
4.統合した一時オブジェクトのUV展開
5.統合オブジェクトの再分離
1.以下のところにTextureAtlasのパネルがあります。
1. 頂点グループの作成
パネル上の+押すことで、頂点グループを作成します。
自分で判断がつく名称を付けておくとよいと思います。
2.頂点グループへのオブジェクトの登録
モデルのうち登録したいオブジェクトを選択(今回は全オブジェクトを選択したのでAキーで全選択しました)
パネル上の AddSelected をクリックすることで、先ほど作成した頂点グループにオブジェクトを割り当てることができます。
成功した場合、オブジェクトの選択のラインが緑色になります。
3.TextureAtlasの機能で一時的にオブジェクトを全統合
一番下にある Start Manual Unwrap をクリックします。
全オブジェクトが統合されたTextureAtlas_mergedObject が作られ、このオブジェクトのUV展開をすることで各オブジェクトを同時にUV展開できます。
なお、画像を見るとわかりますが、この時ミラーされていたもの関しては、一時的にミラーが解除されますが、最期の作業で戻しますので問題ありません。
4.統合したオブジェクトのUV展開
統合されたオブジェクトを選択後、Tab で編集モードに入ります。
以降は、通常のUV展開と同じ作業です。
ただし、オブジェクト事にテクスチャが近くに置かれているわけではないようですので、配置の調整などは適宜行ってください。
5.統合オブジェクトの再分離
UV展開の調整が終わりましたら、Finish Manual Unwrap をクリックすることで、統合されていたオブジェクトを元に戻します。
以上で作業は完了です。
Auto unwrap と呼ばれる自動でのUV展開もできるようですがそちらに関しては、確認できていませんのでこの場では触れません。
なお、内容に関しましては、あくまで今回私が行った作業でのことになりますので、間違い等あるかもしれません。
お手数ですがお気づきになられた方は、ご連絡いただけると助かります。
ありがとうございました。